２０１４年１０月１２日　横浜市港南区　３３歳　女性

上の前歯が永久歯に生え変わった時、歯と歯の間に隙間ができており、「ハ」のような形になってしまったので他院ですが歯科を受診しました。

そこの歯科は定期的に通っており、この隙間の件についても検診の度に相談しておりました。

先生は毎回、生理的現象で問題はないとおっしゃっていたのですが、あまりにも長い期間(約２年程)経過していても、隙間の空いた状態が治らないので念のためレントゲンをとりました。

レントゲンでは異常はないといわれたのですが、隙間の空いている歯の両隣の歯も乳歯が抜けてからなかなか生えず、隙間の空いている歯の影響で生えてくるスペースもなく、そのため矯正をして直したほうがいいかもしれないと言われ、矯正歯科を紹介されました。

先日、その矯正歯科に相談へ行きましたら、前歯の隙間が空いている原因は上唇小帯が影響しているため、裏のほうまで切除したほうがよいとの事でした。
「もう今更になってしまいますが、もっと早くに診断をして切除していれば、歯並びに影響を及ぼす事は防げ、歯並びも問題なかったでしょう」と先生に告げられ、とてもショックでした。

レントゲンで確認しますと、歯茎の中に隙間の空いた歯の両隣の歯が写っており、その前歯が邪魔をしていて出てこないということも分かりました、早急に切除をし、歯が出てこれるように前歯を寄せる装置をつけてあげることが第一段階といわれまし
た。 そして、下の前歯４本もガタガタと入り組んで生えてしまっているので、そのまま全体的に矯正をしましょうとの事で、費用も８０万円近くかかる説明を受けました。

永久歯が生えてきた段階で切除していれば、こんな事態にならなかったのかと思うと、とてもやりきれない気持ちでいっぱいです。

下の歯については床矯正を考えておりました。

永久歯も生えてしまった今、上唇小帯を切除しただけでは、隙間の空いた歯は装置をつけないと寄らないのでしょうか？

また、先生の病院では上唇小帯の切除をされていらっしゃいますか？
うちの子のようなケースでもご対応いただく事は可能でしょうか？

長々となりまして、申し訳ありません。
どうぞ宜しくお願いいたします。

こんにちは。あおばデンタルクリニック院長の鷲尾　英郎です。
ご相談のメールありがとうございます。
９歳になるお子様の上唇小帯についてですね。
歯並びのことと合わせて、ご心配のことと思います。

定期的に通われている歯科医院の先生と、矯正歯科の先生とで上唇小帯切除に対する考え方に差があるのではないでしょうか。
上唇小帯切除の診断については、ある程度個人差はあるかもしれません。

大変申し訳ありませんが、実際に拝見しておりませんので、上唇小帯切除の必要・不必要の診断、また、上唇小帯を切除しただけで、隙間の空いた歯が寄ってくるかどうかはわかりません。

また、上唇小帯切除がまったく不要な場合でも、歯と歯の間に隙間ができてしまうこともあり、その隙間が経時的に改善されない場合には、矯正装置で歯を寄せていくことになります。

当院でも上唇小帯切除は行っておりますが、上唇小帯切除の必要・不必要も合わせて、矯正歯科でのセカンドオピニオンを求められてみてはいかがでしょうか。
その上で、実際にお子様の歯を矯正をされる担当医の診断が、上唇小帯切除が必要とのことでしたら、その担当医から、定期的に通われている歯科医院の先生への上唇小帯切除依頼、もしくは口腔外科医を紹介して頂くのが、一番良い方法かと思われますが、いかがでしょうか。

また何かありましたら遠慮なくご相談ください。